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ルーフショットとは?ムーンショットとの違いや設定するメリット

By : 高橋 和夫

投稿日 : 2020/06/09

更新日 : 2020/08/07

ルーフショットとは?

ルーフショットとは、日本語で「屋根に届くほどのショット」を意味し、ちょっと努力・改善すれば達成可能な難易度の目標のことを言います。
達成水準は100%を前提に設定され、目標に対する達成率が人事評価にも利用されることが多いため
MBO(Management by Objectives)型の目標管理制度で採用されます。

ルーフショット目標を設定する際に、昨年対比で10%成長など、ある地点からの成長率を元に目標値が設定されるのがスタンダードです。

一方、ルーフショットの対にあるのがムーンショットです。
ムーンショットとは、「月に届くほどのショット」の意味で、非常に難しい壮大な目標のことを指します。
達成水準が、60〜70%達成したら成功と見なすよう設定されます。
過去のある地点からの延長線上に目標が設定されるルーフショットに対し、ムーンショットは未来から逆算して目標が決められます。
10年後、5年後、3年後、1年後にはこの地点に到達していたいという未来に向かって目標が設定されます。

ルーフショットとムーンショットとの違い

ルーフショット、ムーンショットの違いを表にまとめてみました。

  ルーフショット ムーンショット
難易度 少し難しい 非常に難しい
達成水準 100% 60〜70%
適した目標管理手法 MBO、KPI OKR
メリット

・業務の習熟度を上げやすい
・自己効力感を高めやすい

・高い成果を出しやすい
・一体感・高揚感を生み出しやすい

デメリット

・成長が角度が緩やかになる
・イノベーションが起きづらい
・チャレンジ精神を育みづらい

・目標が破綻しやすい
・自己効力感が下がりやすい
目標の立て方

・成長率をベースにする
・過去からの延長線上で設定

・ビジョン(未来)から逆算して設定

表から分かる通りルーフショットは評価制度やOJTなど人材育成を目的に、OKRは事業成長やイノベーションを目的に導入すると、それぞれの効果を発揮できると言えそうです。

メリット・デメリットをもう少し深堀り

次にルーフショット、ムーンショットそれぞれを設定した場合に得られる効果をもう少し解説します。ルーフショットもムーンショットもどちらもメリット・デメリットありますし、メンバーの習熟度や目的に応じで適切な難易度の目標を設定したいものです。

目標設定スキルは、チームを率いるマネージャーにとって重要な能力だと言われています。
目標は設定次第によって、メンバーの行動や成長を大きく左右するものだからです。

ムーンショット目標はメンバーを鼓舞し、目標を達成するための思考や行動を高い次元に引き上げ、結果として思いもよらなかった成果を上げる可能性が高くなるメリットがあります。
しかし頑張っても頑張ってもなかなか達成に近づかない状況が起きやすく、達成感を感じることができずに自己肯定感が下がってしまい次第にやる気がなくなってしまうデメリットもあります。

一方でルーフショット目標は、現状の行動を改善することによって達成が可能になるレベル感に設定されていますので、今よりもどうやったら良くなるか?どこを改善したら良くなるか?といった改善思考が身につくようになります。
また、頑張った分だけ結果に反映されやすいため達成感を感じやすく、自己肯定感を高めやすいメリットもあります。

しかし、能力が上がっていくにつれ、いつしか歯ごたえのない目標はただのタスクに感じるようになり、やりがいを感じづらくなってしまいます。
また、現状を改善した延長線上に達成のイメージを描いているため、思考や行動が狭まり、想定を上回るアウトカム(成果)は期待しづらくなってしまうデメリットもあります。

(※)一般的にマネジメントスキルとは、(1) 戦略や課題を捉えて目標を設定するスキル、(2) 目標に向かって進捗を管理するスキル、(3) アセスメントスキル、(4) コーチングスキルの4つが代表的なスキルと言われています。

まとめ

いかがでしたか?
ルーフショットにはメンバーのチャレンジ精神の向上や、飛躍的成果を上げにくいといったデメリットがある反面、達成感や自己肯定感を感じやすいといったメリットもあります。
新卒や経験の浅いメンバーは、高い成果を求める前に業務の習熟度を上げるためOKRを適用しないといった企業もあります。
目的に応じて、目標の難易度を適切に設定し業績アップと人材育成に活かして行きたいですね!

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