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参考にしたい!本場アメリカのOKR事例5選

By : 内間朋世

投稿日 : 2020/04/07

更新日 : 2020/07/08

アメリカのOKR事例5選

GoogleやFacebookなどシリコンバレーの企業で使われ、日本でもメルカリが取り入れたことでも知られる目標管理手法OKR。

近年注目を浴び、多くの企業が導入を検討していますが、O(Objective=目標)とKR(Key Result=主要な結果)を実際に設定するのは難しいと言われています。

目次

1. OKRを設定するのって難しいですよね
2.OKRの本場アメリカ
3.アメリカ企業のOKRの実例
4.まとめ

OKRを設定するのって難しいですよね

このブログを読んでくださる皆さんは、「OKRを始めてみようかな」と思っている方が多いのではないかと思います。

しかしながら、いざOKRを導入したときに直面するのが、O(目標)とKR(重要な指標)設定をどう設定するか、ではないでしょうか。

OKRを継続して運用するのに、何をOにするか、何をKRに設定するかは非常に重要な部分です。「基本的なOKRのルールは知っているけど、設定につまずいている」、そんな状態の企業様に参考になるのが、実際の企業の事例でしょう。

そこで、実際の企業のOKR事例、そして本場アメリカのOKRの事例をご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。

OKRの本場アメリカ

 

 

まずは、「なぜアメリカがOKRの本場なのか」というのを簡単にご説明します。

OKRは米企業インテルのCEOだったアンドルー・グローヴ氏が発案したと言われており、いわばアメリカは「OKR発祥の地」とも言えます。
(OKRが生まれた背景の詳しいお話は、『社長、OKRやるんですか?やらないんですか?の「OKRなんで流行ってきたの?」を読んでみてください)


その後、その革新的な経営戦略手法は、創業間もないGoogleに持ち込まれ、
OKRがいまの形に近づき、Googleを世界有数のテック企業へと押し上げるようになったと言われています。
(詳しくはこちらの本や こちらの本を読んでみてください。)


そして、今では、Spotify、Twitter、LinkedIn、 Airbnbなどの名だたるシリコンバレーのテック企業がOKRを導入しており、企業の成功において、OKRが使われていたことが度々紹介されています。また、HR Tech企業の総額取引における各国のシェアにおいては、全体の62%と、アメリカが堂々の1位となっています。


参照
人は会社ではなく上司から去る。「エンゲージメント3.0」時代の組織のつくり方
https://initial.inc/articles/485eddTzVY262sEd6Rqp9X


こういった背景からも、アメリカのOKR事情を参考にしない手はありません。

アメリカ企業のOKRの実例

では、早速OKRの事例を見ていきましょう。

以下は、OKRツールを提供しているアメリカの企業のデータベースからピックアップしてきた事例です。

5つの分野から1つずつ例をピックアップしましたので、自分に合いそうなものを見つけてみてください!


*開発チーム

O: データセキュリティの見直しと改善

KR: 5つの競合他社のセキュリティポリシーを調査する。

KR: 少なくとも2つ以上のソフトウェアパッケージを使い、ペネトレーションテスト(侵入テスト)を行う

KR: バックアップポリシーを記録し、きちんと実行されているか確認する

KR: 99.95%のアップタイム(稼働時間)を保証する。

このOKRのポイント:
システムに関わるエンジニアだけで構成されたチームのOKRのようです。
日本で言うと、技術部やセキュリティなどの品質にコミットした部署のイメージでしょうか。

このチームのOは、主に品質向上にフォーカスした内容になっています。
まずどの程度の品質まで引き上げるべきかを正しく見定める必要があるので、
KR1つめには競合と比較し、どの基準の品質まで引き上げるべきかを調査し見直す基準にしようという意図が見受けられます。
2つめのKRは現状のシステムの品質を正しく分析、調査するためのKRとなっており、3つ目、4つ目のKRでおそらく?現時点で出来ていない改善のためのKRが入ってるように推測できます。


*プロダクトチーム

O: 当社の顧客(既存ユーザ、現在は利用していないユーザーいずれも)が、何を考えているかを分析し理解する

KR: Salesチーム → 主要顧客に電話インタビューを50件行う 

KR: サポートチーム → 解約した顧客に電話インタビューを50件行う

KR:  PM → 外部のチームリーダーにインタビューを行う

KR: デザインチーム → 新規および昔から利用しているユーザーにおいて、ウェブベースのテストセッションを行う

このOKRのポイント:
このチームは、日本でいうなら事業部のイメージでしょうか。様々な職種のメンバーが混在しています。

そしてこのチームのOはずいぶん思い切っていますね!全チームが徹底的に顧客の声に耳を傾けるぞという強いメッセージが伺えます。
また、顧客について定義されている点もポイントです。役割が異なるメンバーが混在するチームの場合、「顧客」と一言で言っても、営業の目線では新規顧客のイメージが強いでしょうし、サポートチームは既存顧客を思い浮かべることでしょう。
しかしこのようにしっかりと定義することで、役割によって異なってくる見え方を揃えることができ、しっかりと同じ目標に向かっていくことができます。
異なる職種のメンバーで構成されたチームは、同じ目標に向かうために、ゴールのイメージをクリアにはっきりとしておく必要があります。


*営業

O: 利益率 の向上とともに、過去最高の収益を達成する

KR: 過去最高額である100万ドル以上の収益を達成する

KR: 新規2ヶ国での営業を開始し、四半期で10万ドル以上の収益を達成する

KR: 売上総利益のマージンを63%から54%にする

このOKRのポイント:
このチームはずばり営業ですね。
このOKRも、言葉から戦略と強いメッセージを感じる良いOKRだと思います。
トップラインを上げることに集中するのではなく、収益性を重視すること、そして「これまでに達成したことのない過去最高の」という言葉に、メンバーは達成したときのことを想像しワクワクするのではないでしょうか。


*HR

O: 従業員エンゲージメント(会社への愛着心)の向上

KR: モチベーショナルスピーカーを招いて、全員参加の「Fun Friady ミーティング」を実施する

KR: 企業文化を改善するため、48人の従業員にインタビューを行う

KR: 23のチームで、OKRとWeekdone(OKRツール)の実施を行う

KR: 週間従業員満足度のスコアを4.7ポイント以上達成

※アメリカでは、いわばコーチングスキルを持った話し手の人のことを「モチベーショナルスピーカー」と呼ぶそうです。(日本にも該当する人はいると思いますが、まだあまり馴染みがないことばですね)

このOKRのポイント:
このチームのOKRは、一つめのテックチームの改善系のOKRと似ていますね。
しかし、テックチームOKRと違い、現状把握のKRが一つしかないため、ある程度改善のための道筋は見えているようです。
OKRを23のチームで導入し、Fun Friady ミーティング(ウィンセッションのようなもの)を導入することから、旧来のMBO型の目標管理や組織マネジメントからの脱却を目指しているように推測できます。


*マーケティング

O: 製品変更(製品の仕様などが変わること)において顧客のフィードバックを集める

KR: 既存顧客に、インタビューを12件実施する

KR: 営業チームのトークを36件聴く

KR: 顧客満足のアンケートを、少なくとも顧客1,000人に対して行う


このOKRのポイント:
このチームのOKRは、二つめのプロダクトチームと同じで、プロダクト改善のために顧客の声を聞くということにフォーカスしたOKRですね。プロダクトチームと違って、顧客について定義されていないのは、マーケティングチームを構成しているメンバーがおそらく全てマーケターのため、改めて定義する必要ないという判断なのでしょう。

一番最後のKRからも分かる通り、行動量に重きを置いたKRが多いように思えます。

これはマーケティングで一定以上のデータがないと正しく分析できないことから、調査量を確保するための行動量に重きをおいているのかもしれません。


いかがでしょうか。

明確な数値を掲げた、具体的なKRを設定している企業が多い印象ですね。

「モチベーショナルスピーカーを招く」、「Fun Friday ミーティングを実施」など、アメリカ企業らしいKR例もありますね ^ ^

まとめ

今回は、 OKR発祥の地ともいえるアメリカでの、実際のOKR事例を見てきました。

「いざOKRをやろうと思っても、どのように設定すればよいかわからない..。」という企業様の参考になれば幸いです。

もし、本格的にOKRを導入し、運用を検討されていましたら、弊社OKRコンサルタントによる無料OKR相談会もやっていますので、お気軽にお問い合わせくださいませ。

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