• OKRについて

OKR導入プロジェクト、成功させるための4つのP

By : 高橋 和夫

投稿日 : 2020/03/28

更新日 : 2020/06/02

目次

1. プロジェクト化してしまう
2. よくある4つのプロジェクトタイプ
3. OKR導入プロジェクトを成功させる4つのP
4. 目的とゴールを明確に
5. OKRが定着するまでの計画
6. メンバーの選定
7. 必要なツールを揃える
8. まとめ

 

こんにちは。OKRクラウド「banto」の高橋と申します。
みなさん、OKRやってますか?

さて、「OKRのホンネ」シリーズも早速二回目となりました。
前回はOKRを導入するのかしないのか、導入検討に関するお話をしました

前回の記事:社長、OKRやるんですか?やらないんですか?

今回は、
いざOKRやるぞと決まったら、
どうやって進めていったらいいの?というお話をさせていただきますね。

 

プロジェクト化してしまう

まずは、プロジェクトにしてしまいましょう。プロジェクトというと仰々しく聞こえてしまうかもしれませんが、プロジェクトにすることで、
・ミッションに対するコミット力が高まる
・社内的にわかりやすい
というメリットがあります。

OKRを初めて導入される場合、OKRという新しい知識のインプット、全社員への伝達、制度全体の設計、全体の計画、形骸化させないための運用方法の企画、各部署設定が進んでいるかの進捗チェック…などなど、やるべきことは山ほど出てきます。

これを通常業務をこなしながら一人で担って導入してくには、なかなか大変な作業になります。
プロジェク化して、プロジェクトリーダーを決め、通常の業務と兼任しながら同じゴールに向かって活動してくれるメンバーを何名かアサインして取り組んで行きましょう。

また、プロジェクトに我々のような、OKRの知見がある外部のスタッフを入れてサポートを受けるのはとても理想的な進め方になります。
困ったことがあったときに、他の会社はどうやってるか、どんな解決策があるかをその道のプロに相談することで、負担や負荷を大幅に下げることができます。

と、少し宣伝っぽくなってしまいましたが、
私たちの、OKR導入サポートサービスであるOKRスターターガイドはこちらです。
ご興味ある方はお気軽にご相談ください!

よくある4つのプロジェクトタイプ

私たちが色々な会社さんのOKR導入のお手伝いをしてきて、プロジェクトの構成は、
だいたい4つのタイプに分類されるように思います。
どんなプロジェクトのタイプがあるのか、ここでも傾向と対策を見ていきましょう。

01 CEO発案プロジェクト型

発案者がCEO(社長)で、ある日突然思いもよらぬ確度からこの話が飛んできますが、
いざ動き出すと一番スピーディに進む傾向が高いです。
OKRオーナーは社長なんだけど、実際にプロジェクトを動かす人は、社長の側近のような方がなられる場合がほとんどですが、多くの場合は社長と密にコミュニケーションを取れる方なので、特に大きな問題も起こりません。

不安要素があるとしたら、社長のOKRに対する理解のズレや思い込みが強いと、
「あれ?OKRってこんなんだっけ?」
「ただ体よく管理されているだけになってない?」
といった乖離がプロジェクトメンバーとの間に生まれてしまいます。

特に、プロジェクトメンバーは導入を進めていくに従って、OKRに関する情報がどんどん入ってくるので、OKRに対しての理解度が深まっていったり、誤解や勘違いがアップデートされるんですが、
実際のプロジェクトに参加していない社長は、知識のアップデートが追いついていないため、
こうした乖離が発生してしまいます。

側近の方になった方は、少し大変になりますが、プロジェクトの進行状況とともに、
OKRの情報も社長に共有するようにし、常に頭の中を同期するようにしておくと良いとおもいます。

02 人事代理プロジェクト型

このケースは、経営メンバーから、OKRやりたいから、プロジェクト全般を
人事が主導になって進めてほしいと委任されているケースです。

このプロジェクトのメリットは、経営の一翼を担う人事が制度の一環として取り組むので、
一気通貫に進めやすいというメリットがあります。
部署ごとの反発などがあっても、会社がなぜこれをやろうとしているのか、というメッセージを人事の立場から発信できるため各部署からの納得は得られやすいようです。

このプロジェクトの不安要素は、評価制度も変更が生じた場合に、OKR導入と一緒に評価制度の修正業務が入ってしまうと一気にプロジェクトが大変になってしまうことです。

それから、時期も非常に重要です。
だいたい新しい期からOKRを導入したいというケースが一般的に多いのですが、
2,3月など、新卒社員の準備、大きな組織改編、給与改定などビッグイベント控えた時期に、
運悪くOKR導入イベント重なってしまった場合は、ほぼ間違いなく目の前の業務に押しつぶされ、OKR導入が動かなくなります。
忙しくなる前に、複線化し自分ひとりで駆け込みすぎないようにしていきましょう。

03 イチ部署でとりあえずやっちゃえプロジェクト

相談の数でいうと一番このケースが多いかもしれません。
ものすごく志が高く、会社のバリューにも共感していて問題意識も高いひとりのミドル層が
発起して、
「うちの部署からOKRにトライしてみて、成功事例を作ります!ウチはこのままじゃいけないんです!」とボトムアップ式にOKRがスタートされるケースです。

このケースは、リーダーの熱量×行動量で成否が左右されるのですが、
ミドル層がゆえに目の前の業務も超多忙なため、熱量があっても行動量が追いつかないというケースが多々あります。
私たちも、情熱に後押しされてぜひサポートしたいという気持ちになるのですが、
いかんせんお忙しいので、導入に向けて伴走していても、提出してもらいたいものが
いつも期日を越してしまったり、ある日突然パタリと連絡が取れなくなったりするのがこのケースです。
非常にもったいないケースです。
これも02の人事代理プロジェクト型と同じ用に、複線化を図っておきたいのですが、複線化を邪魔する要因として、チームに導入しようとしているものは、マネジメントの仕組みなのでそもそもそれを部下に委任しにくいというホンネもあります。
ですのでどうしても一人で抱えてしまわないといけない状況に追い込まれてしまいます。


04 DX観点のプロジェクト型

※DXとは:デジタルトランスフォーメーションの略です。総務省は、DXを以下のように定めています。
「企業がビジネス環境の激しい変化に対応し、データとデジタル技術を活用して、顧客や社会のニーズを基に、製品やサービス、ビジネスモデルを変革するとともに、業務そのものや、組織、プロセス、企業文化・風土を変革し、競争上の優位性を確立すること」
最近では
DXを推進させるための専任部署を作り、IT化を促進している傾向があります。

このケースは、これまで挙げた3つのプロジェクトとは若干目的が異なります。
すでにOKRなどの目標管理がなんとなく運用されていて、管理を最適化するためにOKRのツールを導入したいという目的でご相談されるケースです。
OKRツールの導入だけならそこまで大変ではないのですが、プロジェクトが進むにつれて、
「制度自体も見直したい」と言われるケースも多々あります。
この多くが、人事部門とコンセンサスを取っていない状況で進めたしまったがゆえに、
発生してしまいます。
この記事の中で後述します、OKR導入を成功させるための4つのPがあるのですが、
一つに、目的を明確にしておくというのがあります。
プロジェクトの途中で、目的が変わってしまう、また新たに追加されてしまうと、
プロジェクトの成功確率を落としてしまうことに繋がりかねないため、
ツール導入が目的であっても人事部門とは軽く連携を取っておいたほうが良いでしょう。

OKR導入プロジェクトを成功させる4つのP

プロジェクトは、OKRと似ています。
OKRを導入される企業のほとんどが、
・旧来の方法からOKRに入れ替える
・制度がないので新しくOKRを入れる
のいずれかになります。

どちらの場合でも、新しいことにチャレンジすることになりますし、
会社に制度を入れて、かつ定着するように仕向けていくのはとても難しいことです。
ですので、企業規模にもよりますが、一人でやるにはあまりにも大変な負荷がかかります。
志を持った仲間と、計画を立て同じゴールに向かって進むことが重要になります。
このやり方はまさにOKRの手法そのものですよね。
参考:OKRとは?

プロジェクトを成功させるために欠かせない4つのPがあります。
それは、

  1. 01 目的が定まっていること(Purpose)
    02 計画や道筋が明確であること(Plan)
    03 誰とやるのか?(People)

    04 必要なツールを揃えること(Property)

です。
この4つのポイントをそれぞれ見ていきしょう。

01 目的とゴールを明確に

まずはじめに整理しておきたいのが、「このプロジェクトのゴールはどこなのか」ということです。
ゴールの姿をハッキリさせておくことで、プロジェクトに関わるメンバーがどこに向かえばいいのか明確になり、行動がより具体的になります。

OKRを会社に導入してく過程で、会社によっては反対勢力が出てくる場合もあります。
旧来のやり方を変えようとしない方々の説得は骨が折れることもあり、しばしば辛くなるときがあるかもしれません。
そんな辛い状況になっても、自分たちが何のためにこの活動を行っているのか、
これを乗り越えればどういうビジョンに到達できるのか、具体的にイメージを持てていれば、
苦難を乗り越えられる力になるはずです。

また、ついつい忘れてしまうのが、「なぜOKRを入れたいのか?」という根本の部分です。
何のためにやるのか、言葉に起こして見える化しておき、関わる人すべての共通の認識にしておきましょう。

OKRが定着するまでを計画

OKRをスタートさせ、運用が定着化させるために、どうやって進めるのか、どれくらいの期間でそこまで到達するのか計画表を作り、明らかにしておきましょう。
私たちがプロジェクトに入った場合に、はじめにざっくりとお伝えするスケジュール感がこちらです。大体社員数200名くらいの企業さんの想定です。500名以上になるともう少し長くなります。


誰とやるのか?メンバーの選定

次に、誰と一緒にプロジェクトを進めるかを決めていきます。
いろんな部署に融通が効くベテラン社員がいいか、若くてやる気のある若手が良いか、
人選は様々な視点から選ぶべきですが、

・会社のバリューを体現または共感していて
・共通の問題意識を持っている

こういう方がいたら、ぜひ候補に入れてみてください。

プロジェクトリーダーは、経営者か、最低でも事業責任者・本部長クラスになってもらうのが理想です。
場合によっては会社全体を動かすための推進力が必要になりますので、
ある程度の役職がついてるとやりやすくなります。

私たちは、このプロジェクトリーダーのことを「OKRオーナー」とも呼びます。
OKRを組織に導入した際の、成功/失敗などの結果について責任をもつ方ですね。

メンバー構成が決まったら次に、プロジェクトネームを付けてみるのもいいかもしれません。
「OKR導入委員会」という在り来たりのものでも良いですし、
「スーパーロケット計画」など覚えやすいコードネームみたな名前にしても面白いかもしれません。

必要なツールを揃えること

プロジェクト円滑に、スピーディに進めるために必要なツールを揃えましょう。
・OKRに関する書籍
・連絡を取り合うためのチャットグループやMLの整備
・スケジュールやタスクを管理するための専用ツールやスプレッドシートの用意
・OKR管理ツールなど、
プロジェクトがスムーズに進行するように必要なものをリストアップして用意しましょう。
特に大事なのはコミュニケーションです。スピーディに連絡が取れるように、この機会にチャットツールを導入されてみてはいかがでしょう?
進捗の共有や相談などはもちろん、OKRに役立つ記事のシェアなども行い、OKRに関する知識を深める使い方もできるかもしれません。

まとめ

OKR導入の道のりは長丁場なうえ会社全体を動かして行く必要があるため難易度が高く、一人でやると失敗するケースも多いので、同じゴールに向かって進めるメンバーと取り組むことが必要になります。そのためまずはしっかりとプロジェクト化して進めることが重要です。
そしてプロジェクトを成功させるためには、欠かせない4つのPがあります。
1 目的が定まっていること(Purpose)、2 計画や道筋が明確であること(Plan)、3 誰とやるのか?(People)、4 必要なツールを揃えること(Property)です。
プロジェクトリーダーは、プロジェクトのキックオフでこの4つのPを整理することで、失敗の確率を減らすことができるはずです。

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