OKR MBO KPIそれぞれの違い

投稿日 : 2019年06月12日 更新日 : 2019年06月12日

この記事は、目標管理のフレームワークである「OKR」「MBO」「KPI」の3つの手法を比較しながらその特徴を記載していきます。
これから目標管理を導入しようとしている、もしくは目標管理の見直しを検討している会社経営者や、担当者に向けた内容となっています。

目次

それぞれの概要
 OKRとは
 MBOとは
 KPIとは
OKR MBO KPIそれぞれの違い
 1.サイクル期間
 2.レビュー頻度
 3.目標達成指標の基準
 4.定性的・定量的
 5.目標の共有範囲
 6.達成水準
自社の目的にあった手法が一番
bantoはOKRとKPI

OKR MBO KPIそれぞれの概要

OKRとは

OKRは「Objective and Key Result」頭文字を取った略称のことで、組織と個人の目標を一致させることのできる目標管理手法です。組織の最も重要な目標に対して、組織の力を集中させ、社員の意欲を向上させながら高速で目標達成を目指すことができます。

OKRは「Objective(O):目標」と「Key Result(KR):重要な指標」で構成されています。
OKRの構造は非常にシンプルで一つの「O:Objectives(目標)」に対して数個の「KR:Key Results(重要な達成指標)」から成ります。

目標管理手法と言えばKPIやMBOが有名ですが、これらに変わり、近年注目されている新たな目標管理手法が「OKR」で、実際に導入したことで劇的な成果を上げ、今や誰もが知る有名企業へ成長した事例も出ています。

MBOとは

MBOは、1954年に、アメリカの経営学者ピーター・ドラッカーが著書の中で提唱した、組織のマネジメント手法「Management by Objectives」のことです。これは、日本語で「目標による管理」という意味であり、組織目標と個人目標を統合し、それぞれの従業員の自主性を重視しながら、業績向上を目指していくマネジメントの手法です。

本来、MBOはマネジメントの手法ですが、目標と結果が明確になることで、評価において管理者と従業員双方の納得感が得られるというメリットがあり、日本では「人事評価の手法」として多くの企業が導入しています。

KPIとは

「Key Performance Indicator」の略で、日本語では「重要業績評価指標」と訳されます。KPIは最終的な目標「KGI(Key Goal Indicator)」という「重要目標達成指標(ビジネスの最終目標を定量的に評価できる指標)」を達成するための、過程を計測する中間指標のことです。 KGIを達成するためには、様々な過程を経ていかなければいけません。
その最終目標を達成するために不可欠な過程を洗い出し、過程をどのくらいの状態で通過できれば、最終的な目標が達成できるか、そしてしっかりとクリア出来ているかどうかを数値で計測するものが KPIです。

KPIとKGI

KGIはビジネスゴールを定量的に示した指標そのものであるのに対し、KPIはKGI達成までの各プロセスの達成度をはかるもので、ゴールまでの中間指標になります。要するにKPIは「過程」を見る指標なのに対して、KGIが「結果」を見る指標です。

OKR MBO KPIそれぞれの違い

OKR、MBO、KPIの違いを表にまとめてみました。

1.サイクル期間

MBOが通期もしくは半期でサイクルを運用する反面、OKR四半期と少し短めです。これは、期初に目標を設定しても実際に目標に向かって動き始めると、置かれている状況が変化し「目標とのずれが生じてしまう」ため、OKRは3か月に1度目標を見直すことを推奨しています。また「直近のやるべきこと」に社員全員の目標を集中させるという目的もあります。

一方KPIは明確な期間等はなく、プロジェクトの目標達成を目的としているので、プロジェクトに合わせたスケジュールを設定することが多いです。

2.レビュー頻度

OKRは毎週のレビューを行います。KPIもOKRと同じように比較的頻繁なレビューを行います。

レビューとは期初に立てた目標の進捗を上司と部下の間で確認する面談になります。MBOでは一般的に「中間レビュー」や「中間面談」といわれることが多く、OKRやKPIでは1on1面談時に目標の進捗確認をおこなっている企業が多いです。

レビューには、形骸化させないだけでなく、計測された指標を週次で確認していき、目標達成できそうなのか、難しいなら打ち手はあるのか、誰かの助けは必要か、などをチェックし、目標達成にむけて軌道修正していく目的もあります。

3.目標達成度の測定基準

MBOは組織ごとにその基準が変わってきますがよく挙げられるのは

1.明確で具体的な目標
2.適正な目標レベルに設定されているか
3.時間軸が設定されているか
4.目標達成するための方法が明記されているか
5.会社目標との関連や自分の使命が考慮されているか

などがポイントとして挙げられます。

一方、OKRやKPIはSMARTの法則というフレームワークを基準に設定されることが多いです。

SMARTも法則に関する詳しい説明はこちら↓
目標達成率が上がる達成指標(KR・KPI)設定ガイド

4.定性的・定量的

OKRは「Objective and Key Result」からもわかる通り、定性的目標と定量的指標が組わさった手法です。対してKPIは「Key Performance Indicator」の略で、日本語では「重要業績評価指標」のとおり定量的な指標のみをさします。

OKRは、まず定性的な目標を一つたて、その目標にもとづいて定量的な指標を3~5作成します。各指標を達成できれば、目標も達成できるので、達成したかが明確にわかります。

詳しい設定ガイド↓
OKR設定ガイド

一方KPIは、KGIを含めて考えるとOKRとよく似ているように思えますが、KGIも「Key Goal Indicator」という「重要目標達成指標」と定量的な指標のみをさし、定量的な目標に絞ってたてるためのフレームワークです。

この違いがKPIとOKRの大きな違いと言えます。

MBOは明確なルールはが唱されておらず、企業ごとに様々な解釈が入る余地がありますが、 多くの企業で定性・定量どちらの目標設定時にも使用されているケースが多いです。

5.目標の共有範囲

OKRは部署レベルの目標、KPIはプロジェクトレベルの目標なのでそれぞれ部署、プロジェクト内の社員に共有することを推奨しています。部署内、ないしはプロジェクト内で目標を共有することは、所属している社員全員が同じ目標に向かっていることを実感させることができ、社員のモチベーションアップに繋がります。

一方MBOは個人レベルの目標で、多くの企業が「報酬や昇進昇格の決定要素にすること」を目的としているため、直属の上司や経営層以外にはクローズドで運用している企業が多いです。

6.達成水準

MBOやKPIの達成水準100%ですが、OKRは達成水準が60%~70%と低めに設定します。これはOKRが「組織全体が同じ目標に向かって仕事をし、その目標を通じて成長を促すのは、挑戦的な目標を達成するため」という思想が根本的にあるからです。

この挑戦的な目標達成を目指すために、メンバーが予測通りのパフォーマンスを発揮すれば充分に達成可能な難易度のものではなく、達成できるか出来ないか分からない、達成率が70%程度になる難易度で設定するのが良いと言われています。

自社の目的にあった手法が一番

目標管理手法は様々な種類がありますが、それぞれを正しく理解し、自社に最も適した手法を使うのが一番です。
今回ご紹介した3つの手法は様々な違いがありますが、選ぶ際はそれぞれの「目的」にフォーカスすることが重要です。

OKR:組織の戦略実行とプロジェクトの目標達成

MBO:報酬や昇格といった評価の決定的要素にする

KPI:プロジェクト単位で目標を達成する

自社が目標管理を行う目的は何なのかを明確にし、その目的を達成できる手法の導入を検討してみてください。

bantoはOKRとKPI

2.のレビュー頻度でお話ししましたが、OKRやKPIは目標の形骸化を防ぐため、頻繁にレビューを行うことを推奨しています。
しかし、忙しい上司が部下一人ひとりの進捗を確認し、目標達成に向けてチームを導いていけるかというと、どうしても日々の業務に忙殺されてしまい「仕事をこなす」ことに終始しがちで、毎日の進捗管理が疎かになりがちです。

そこで私たちはOKR、1on1クラウドツールのbantoを開発しました。

bantoをご利用いただくと、毎日必ず決まった時間に、「AIbanto(エーアイバントウ)」がメンバー一人ひとりの目標の進捗をチャットから質問してくれます。メンバーはその質問に回答するだけ。回答内容はレポートとなりbantoの画面上に送信されます。チームメンバーはその画面から進捗を確認したり、コメントをしたりすることが出来るため、とても効率よく進捗管理を行うことができます。

目標管理を形骸化させない。目標達成率を飛躍的に向上するOKRクラウドツールなら「banto」

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